第七候「蟄虫啓戸 (すごもりのむしとをひらく)」 3/5~3/9頃
七十二候が啓蟄の初候に変わり、地中で冬ごもりしていた虫たちが、暖かい春の気配を感じて姿を現し始める頃となりました。
昔の人は、冬のあいだ土の中にいた虫たちが「戸」つまり穴を開いて顔を出すと表現しました。
虫と言っても、いわゆる昆虫だけでなく、蛇や蛙、とかげなど、土にひそんで冬を過ごす様々な生き物のことを指しています。
春という字に2つ虫をつけると「蠢く (うごめく)」となり、まさにこの時期を表す言葉です。
今回の候は、二十四節気の「啓蟄」と同じ意味です。
また、啓蟄の頃は、春雷がひときわ大きくなりやすい時季でもあります。
そのため、立春をすぎて初めての雷を「虫出しの雷」と言い、春の季語にもなっています。
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