第十九候「蛙始鳴 (かわずはじめてなく)」 5/5~5/9頃
七十二候が立夏の初候に変わり、野原や田んぼで蛙が鳴き始める頃となりました。
蛙の声が響くようになると、野山の若葉もみずみずしく輝いて、まもなく本格的な夏が訪れます。
蛙は生まれてから別の場所へ移動しても、その後必ずもとの生まれた池に戻ってくることから「帰る=蛙 (かえる)」と呼ばれるようになったといいます。
「無事帰る」「お金が帰る」などにつながることから、古くから縁起が良いとされてきました。
また、「蛙」という漢字は鳴き声に由来しており、蛙が「けーけー」と鳴いていると捉えられたため、虫偏にこの「圭」が用いられたといいます。
真夜中に響く蛙の大合唱は、夏の夜の風物詩。
いろんな鳴き声がこだましますが、実は鳴き声にもそれぞれ意味があるそうです。
オスがメスを呼ぶ求愛の声、危機を感じたときの警戒の声、なわばり宣言の声など。
意識して聞いてみるのも面白いものです。
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