第五十八候「虹蔵不見 (にじかくれてみえず)」 11/22~11/26頃
七十二候が小雪の初候に変わり、虹を見かけなくなる頃となりました。
今回の候は、清明の末侯「虹始見 (にじはじめてあらわる)」と対になった候です。
通常、虹は空気中の水滴に太陽の光があたって反射してできるものなので、陽の光が弱まり空気が乾燥するこの時季は、虹が現われる条件が少なくなります。
冬の虹
ですが、季語に「冬の虹」があるように、雨上がりの空に思いがけず虹を見ることがあります。
冬は太陽からの光が弱いので、夏のようなくっきりとした虹ではなく、ぼんやりとした淡い虹になることが多く、また、たとえ見ることが出来ても、じきに消えてしまいます。
夏の虹に比べ、どこかひっそりと物寂しい趣があります。
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