第六十二候「熊蟄穴 (くまあなにこもる)」 12/12~12/15頃
七十二候が大雪の次候に変わり、クマをはじめ、動物たちが冬ごもりをする頃となりました。
秋になってドングリや山ブドウが実ると、それまで草を食べていたクマは、これらの栄養価が高い木の実をたっぷり食べるようになります。
そして、皮下脂肪をたくわえ、穴にこもって飲まず食わずのまま、春を待ちます。
穴の中では、ほとんど身動きせず、脈拍や呼吸数も減少します。
ただ、わずかな物音やにおいなどの刺激で目を覚ますほど、眠りは浅いそうです。
このため、クマの場合は「冬眠」ではなく、「冬ごもり」という言い方をするそうです。
クマの冬ごもりは、この時期食料が不足する事と、体力温存の保身の習性だと考えられています。
また、クマの出産は、この「冬ごもり」の間に行われることが多いので、寒さから子グマを守る目的もあるそうです。
ところで、日本には北海道に生息する「ヒグマ」と、本州以南に生息する「ツキノワグマ」の2種類のクマがいます。
冬ごもりの穴として、ツキノワグマは樹洞を利用し、ヒグマは斜面の土を掘って穴を作るそうです。
こうした天敵に襲われない安全な場所で、1~2月頃に平均二頭の子を産み、春には穴から出てきます。
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