旬の味覚「蓮根 (れんこん)」
しゃっくりとした歯ごたえで、ビタミンCや食物繊維が豊富な冬の根野菜、レンコン。
原産地は中国あるいはインドとも言われ、もとは花を観賞するために栽培されました。
レンコンは、ほぼ通年出荷されていますが、晩秋から冬にかけてが旬で、その時期のものは粘りが出て甘味も増します。
穴が小さく、節と節の間が長くて太いものが上質なレンコンです。
レンコンは、いくつも穴があいている姿から「先が見通せて縁起が良い」とされ、正月や節句の料理にも用いられます。
ところでこの穴ですが、何のためにあるかご存知でしょうか?
レンコンの穴は「通導組織」と呼ばれるもので、空気を茎や根に送るためのパイプの役目をしています。
水中の泥の中で育つレンコンは、穴が水上の葉柄(葉の穴)とつながっていて、その通気孔を通じて呼吸をしているというわけです。
ちなみに、レンコンは蓮の根ではなく、植物学上は「地下茎=地中の茎」。
根は、節と節の間にある細いひげ状のものです。
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