季節の言葉「小正月 (こしょうがつ)」
1月15日は、小正月です。
1月1日を大正月と呼ぶのに対し、15日を小正月といいます。
正月中も忙しく働いた女性たちがやっと一息つける頃なので、女正月とも呼ばれます。
一般的に、大正月の行事には年神様を迎える「神迎え」の色彩が濃く、小正月の行事には農耕の「予祝儀礼」の色彩が濃く見られます。
予祝儀礼とは、豊作を願って農作業の様子や作物の実る様子を模擬的・象徴的に表現して行う儀礼のことで、餅花や繭玉を作って豊作を祈願するのもその一つです。
また、この日には古くから小豆粥を食べる習慣があります。
小豆粥は、お米と小豆を炊き込んだハレの日の食べ物で、小正月に小豆粥を食べると一年を無病息災に過ごせると言われています。
小豆粥の風習は冬至の日にもみられますが、小豆の赤い色は太陽や生命力を表し、それを食べることによって邪気を祓うとされています。
また、稲作が伝わった頃のお米は小豆のような色をした「赤米」で、大変貴重だったそうです。
それをお供えしていたことから、赤飯など赤い色に染めたご飯が縁起物として、今日まで伝えられてきました。
わが家では秋に収穫した小豆を使って、ことこと土鍋でお粥を作りました。
ゴマ塩をかけると小豆のほんのりとした甘みが引き立ち、素朴な美味しさ。
思いの外よく炊けたので、今年もまた6月に小豆の種まきをする予定です。
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