2019年03月30日
日本で唯一のイチョウ材専門店が作る天然一枚板のまな板

昭和21年創業の「双葉商店」は、福井県に構える日本で唯一のイチョウ材専門店。
その双葉商店で作られる「イチョウのまな板」は、永平寺で有名な福井県・越前の雪深い山奥から切り出されたイチョウの “一枚板” のみを使って作られます。

集成材のまな板のように接着剤を使うこともなく、防腐剤などの加工も一切していないので、お子様や赤ちゃんのお料理にも安心してお使い頂けます。
食事は毎日のことであり、健康な身体を作っていく上でとても重要なものです。
特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、口に入れる食材の安全性を確認するだけでなく、その食材を直接乗せるまな板がどういったもの(素材や製法など)であるか、というのも大切なポイントではないでしょうか。
「イチョウのまな板」は、臭い!?
「イチョウ」といえば、学校の校庭や街路樹としてよく見かけるとても身近な樹木です。
茶わん蒸しの底に入っている具材「銀杏 (ぎんなん)」としても、お馴染みですよね。
あの「銀杏 = イチョウの実」の独特な香りを嗅いだことはありますでしょうか?
双葉商店のイチョウのまな板は、天然のイチョウ材そのままの “無垢材” ですので、濡れている状態の時に、ふと銀杏(イチョウの実)のような独特の香りを感じることがあります。
我が家で使っているイチョウのまな板も、使い初めのうちはそうでした。
といっても、キッチンの中や家中が独特の香りで充満するほど強い香りではなく、まな板を手に持っている時や、鼻を近づけて嗅いだ時に感じる程度の香りで、乾燥状態ではほとんどしません。
そして、その気になっていた独特な香りも、使っているうちにいつしか感じられなくなります。
我が家のまな板の場合は、使い始めてから1ヵ月くらいで感じられなくなったでしょうか。
「(使い初めは)濡れている時に独特な香りがする」
これがイチョウのまな板の唯一のネガティブ要素と言える点かとは思いますが、それは一時的なものであり、その材の香りがするというのは、天然素材を無垢のまま使用しているという何よりの証拠。
また、この天然の香りは食材には移りにくく、濡らしたまな板の上で野菜やお肉を切っても、料理の味や香りに影響を及ぼすことは、まずありません。
イチョウ材の持つ“天然力”をそのままに。こだわりの「自然乾燥材」
建築資材や木工品等に使われる木材は、多くの場合、しっかりと“乾燥”させてから加工されます。
これは、山から伐り出したばかりの丸太には大量の水分が含まれており、そのまま柱や器などに加工してしまうと、加工した後で材内部の水分が徐々に減っていくとともに、材が変形したり大きくヒビ割れてしまったりするからです。
木材を乾燥させる方法は様々ありますが、大きく分けると「自然乾燥」と「機械乾燥」の2種類に分けられます。(それぞれ「天然乾燥」や「人工乾燥」とも言います)
その呼称から連想される通り、「自然乾燥」や「天然乾燥」という乾燥方法は、日光や自然風などを利用して乾かす方法で、「機械乾燥」や「人工乾燥」は、人工的に生み出した力を使って乾かす方法です。
どちらにも一長一短があり、「機械乾燥」は機械の中で熱風を当てるなどして“強制的”に乾かすため、非常に短時間で乾燥材として市場に流通させることが出来ます。また、まとまった数の材を概ね均一の乾燥具合に仕上げることが出来るので、品質が安定していると言えます。
一方の「自然乾燥」は、自然の力だけを頼りに乾かす方法ですので、乾燥材として市場に出せるようになるまでに1年や2年を要することは珍しくありません。しかし、ゆっくり時間を掛けて乾かすことで、材が持つ天然の油分や香りを大きく損なうことなく、乾燥させることが出来ます。
この項のタイトルと前項の内容からお分かりかと思いますが、双葉商店のイチョウのまな板には「自然乾燥材」が使われております。その乾燥に掛けている期間は、2~3年ほど。長いものでは15年以上乾かすこともあるそうです。
ゆっくり丁寧に時間を掛けて乾かすことで、イチョウ材の持つ天然の油分や香りをそのままに、色艶のある美しい「イチョウのまな板」が作られるのです。
「まな板に一番適したものはイチョウである」
たとえ一時的であろうと、「臭いがするならヒノキのまな板が良いや」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
「木のまな板」と言えば、ヒノキやホオ、ヤナギやオリーブなど、様々な樹種のものがありますが、古くから “まな板” と言えば「イチョウ」と言われ、「イチョウのまな板」がプロの料理人にも愛用されるほど多くの支持を集めてきたのはなぜでしょうか?

「木で出来ているんだったらどれも同じだろう」
そうお考えの方は少ないと思います。そして、言うまでもなくそれは間違いです。
量販店でよく見かける「ヒノキ」のまな板であれば、その天然由来の抗菌力が魅力です。
「ヤナギ」は弾力性があって包丁の刃の当たりが良いと言われ、「ホオ」は水切れが良くてカビにくいと言われます。
「オリーブ」は非常に硬くて丈夫。油分を豊富に含むため水はけが良く、印象的な木目に魅かれて選ばれる方も多いと思います。
どの木材にも一長一短があり、「どのまな板が悪い」ということはありません。
そんな豊富にある “木のまな板” の中で、古くから「まな板に一番適したものはイチョウである」と言われてきたその理由は、イチョウという木材が、非常に「総合力」に優れているからです。
「イチョウのまな板」の魅力

先に挙げた樹種の特徴も、あくまでも代表的な特徴を挙げたに過ぎませんので、ご興味がありましたらぜひ調べてみてください。
ここでは、「イチョウのまな板」の特徴をご紹介致します。
オンラインショップの商品ページにも掲載している通り、イチョウのまな板には以下のような特徴が挙げられます。
包丁にやさしい
適度に柔らかく、弾力・復元力にも優れているイチョウのまな板は、刃当たりが良く、大切な包丁の刃を傷めません。そして、傷が残りにくいため、まな板も長持ちします。
乾きが早く、汚れにくい
適度な油分があり排水性の高いイチョウは、水はけが良いため乾きが早く、汚れもつきにくいので衛生的です。
優れた抗菌性
イチョウは、天然の抗菌力も備えているため、カビが生えにくい特徴があります。
昔から、着物や本の虫除けなどに、イチョウの葉が利用されてきました。
においが残りにくい
フラボノイドが含まれているのでまな板ににおいが残りにくく、木の香りも少ないため、食材の風味を損なうこともありません。
反りやゆがみが出にくい
イチョウは、ヒノキに負けず劣らず “抗菌性” に優れ、オリーブのように “油分が豊富” で水はけが良く、ヤナギのような “弾力性” を兼ね備え、他の樹種に比べて “狂いが少ない”。
先に挙げた樹種の全ての良い面を兼ね備えたような、まさに「まな板に一番適した材」と言えます。
「総合力に優れている」と評価され、一般のご家庭からプロの方まで、広く支持される理由がお分り頂けることと思います。
こうしたイチョウのまな板の魅力の中でも、特に一番の魅力として挙げたいのは、そのまな板が奏でる「音」です。
イチョウのまな板の上で広がる包丁の音は、非常に心地が良く、心の底から「懐かしい・・・」と感じさせてくれるような、やさしく暖かみのある音です。
例えば、どこにでも売っている「ヒノキ」のまな板ですが、こちらもイチョウのまな板と並ぶ万能タイプのまな板だと思いますが、ヒノキとイチョウでは、材の “堅さ” が違います。
堅さが違えば、当然、奏でる「音」も違います。
ヒノキのまな板は使ったことがありませんが、イチョウのまな板の音と比べると、“高く乾いた音” がする感じでしょうか。
では、イチョウのまな板の音はどのような音かと問われれば、毎日使っている者とすれば、“やわらかなやさしい響き” という表現がぴったりだと思います。

もちろん、イチョウのまな板よりも堅めであるヒノキの方が好みだという方もいらっしゃるでしょうし、そもそも木のまな板なんて好きじゃない、プラスチックや樹脂製のまな板の方が好みだという方もいらっしゃるでしょう。
どの樹種のまな板も、どの素材で出来たまな板も、それぞれ必ず良い面、魅力的な特徴を持っています。イチョウのまな板以外のまな板が、決して悪いということではありません。
「イチョウのまな板」の魅力を知って頂き、まな板をご購入する際の比較・検討材料の一つしてお考え頂けましたら幸いです。
「イチョウのまな板」におすすめの商品

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