岩本清商店 干菓子盆 (無地 / 蒔絵) 丸

金沢桐工芸の老舗・岩本清商店の
焼桐の干菓子盆です。
ひとつひとつ表面を焼いた後、煤を
落としてから磨きをかけた独特の
焼肌は、使いこむほどに風合いが
増していきます。
お茶とお菓子を載せるのにちょうど
いい大きさのお盆は、お運び用には
もちろん、一人用のランチョンマット
がわりにも。桐で作られているので、
見ためよりずっと軽く扱いやすいのも
嬉しいところです。
大切な人を迎えるひと時に。豊かな
お茶の時間を過ごす道具としていかが
でしょうか。

素朴な天然木の素材感が美しい干菓子盆。渋みと温かみを滲ませた木肌が、空間に落ち着きを与えます。
サイドは持ちやすいように面取りされ、シンプルさの中にも、細やかな使い勝手も配慮されている品のあるお盆です。
お盆の形もまんまるではなく、上下が少しだけカットされているので、立てかけて収納する際も安定しています。
蒔絵入りの干菓子盆はより華やかになりおすすめです。
通常はウレタン塗装ですが、追加料金で「拭き漆仕上げ」も可能です。黒い漆を少し混ぜた拭き漆ですので、ウレタンよりも
艶があり、落ち着きのある味わい深いブラックに仕上がります。(使用イメージの写真はウレタン塗装の干菓子盆です)
金沢桐工芸とは


金沢桐工芸は、加賀百万石の伝統文化が今も息づく城下町「金沢」が生んだ全国に類を見ない独自の伝統工芸です。
焼桐の木肌に、優美な高蒔絵を施すのが特徴で、1988年1月21日、石川県指定伝統工芸品に認定されました。
雪国なればこその良質な桐材と、轆轤木地師の技、そして加賀蒔絵の伝統が、金沢桐工芸の基礎をつくり上げました。
桐材を用いた漆工芸品は、金沢独自の工芸品です。


落ち着いた雰囲気の富士山シリーズは
男性への贈物にもおすすめです。
ほんわかとした雰囲気が愛らしい千鳥は平安
時代の頃から親しまれている文様のひとつです。
末広がりの形をしたひょうたんは、古来より
縁起がいいとされ、広く用いられてきた文様です。
ちょこんとした後姿がかわいいネコ蒔絵。クロネコは
つややかな黒漆です。うさぎは定番の人気柄。

螺鈿とは、貝殻から採取される真珠層を薄い板状に加工し、そこから文様を切り出して木地や漆地に貼り付ける技法で、
日本でも奈良時代の頃から使用されていました。見る角度によって異なる輝きが現れ、上品な貝の色つやと焼桐との
コントラストも美しいです。「桜」は花びらに、「白梅」はつぼみに螺鈿が施されており、さりげないポイントとなっています。
"桐"の魅力と"焼桐仕上げ"の理由


桐は日本国内でとれる木材としては最も軽く、また、湿気に強い反面、火気にも強いという変わった特質があります。
この性質を活かし、タンスや米びつ、掛け軸など高級貴重品を収納する箱に広く用いられてきたほか、琴や下駄など
日用品に至るまで幅広く使用されています。また、桐は成長が早いため、年輪の間隔に幅があり、流麗な木目が
美しいのも特徴です。そのため、木目を浮き上がらせる「浮造(うづくり)」を施して使われることも多い木材です。
▶ 焼桐仕上げの理由
金沢桐工芸は、桐箪笥に多く見られるような白木ではなく、表面を焼いて磨いた独特の焼肌をもつものです。
やわらかくあたたかい桐の焼肌、使い込むほどにいや増す渋い色艶が魅力です。「焼桐仕上げ」は一つひとつ表面を
焼いた後、煤を落としてから磨きをかけるため、通常よりも手間がかかりますが、桐を焼くには様々な利点があります。
・美しい木目がより一層、際立ってはっきりします
・燃えにくい桐がさらに燃えにくくなり、変色や汚れが目立たなくなります
・蒔絵が引き立ちます
桐は木目の硬い部分と柔かい部分で燃え方が異なります。その為、焼き肌特有の温かみのある
ぼっこりとした味が出るので、金沢桐工芸の特徴でもある蒔絵が引き立ちます。
・切断面がなめらかになります
金沢桐工芸はもともと桐火鉢から発祥しました。火鉢は箪笥のように平らな面ではなく丸みがあるため、
どうしても切削面が多少荒れますが、焼くとそれが燃えて滑らかになります。
塗装について


通常はウレタン仕上げですが、拭き漆仕上げも可能です。拭き漆とは、生漆を塗っては拭き取り、乾かす作業を
何度も繰り返す手法です。黒い漆を少し混ぜた拭き漆ですので、落ち着きのある味わい深いブラックに仕上がります。
「拭き漆」仕上げは、ウレタン塗装よりも艶があり、より上質で落ち着いた雰囲気となっています。
( 上 / ウレタン、下 / 拭き漆 )
( 左右 / ウレタン、中央 / 拭き漆 )


干菓子盆 (無地) / ウレタン仕上げ
岩本清商店
サイズ : 最大幅 26.5 × 最小幅 24.5 × 高さ 1.5cm
素材 : 桐
塗装 : ウレタン
生産地 : 石川県
3,000円 (税込 3,240円)

干菓子盆 (無地) / 拭き漆仕上げ
岩本清商店
サイズ : 最大幅 26.5 × 最小幅 24.5 × 高さ 1.5cm
素材 : 桐
塗装 : 拭き漆
生産地 : 石川県
4,000円 (税込 4,320円)

干菓子盆 (蒔絵 / うさぎ・千鳥・ひょうたん)
ウレタン仕上げ 岩本清商店
サイズ : 最大幅 26.5 × 最小幅 24.5 × 高さ 1.5cm
素材 : 桐
塗装 : ウレタン
生産地 : 石川県
◆ 受注生産品
5,500円 (税込 5,940円)

干菓子盆 (蒔絵 / 富士山・ねこ)
ウレタン仕上げ 岩本清商店
サイズ : 最大幅 26.5 × 最小幅 24.5 × 高さ 1.5cm
素材 : 桐
塗装 : ウレタン
生産地 : 石川県
◆ 受注生産品
5,500円 (税込 5,940円)

干菓子盆 (蒔絵 / 桜・白梅) 岩本清商店
ウレタン仕上げ
サイズ : 最大幅 26.5 × 最小幅 24.5 × 高さ 1.5cm
素材 : 桐
塗装 : ウレタン
生産地 : 石川県
◆ 受注生産品
5,500円 (税込 5,940円)
【商品の特性・ご注意】
一つひとつ手作りの商品ですので、大きさや形に多少の誤差がございます。
また、天然木を使用していますので、一つひとつ木目の表情や色合いに違いが出ます。
予めご了承下さい。
【お手入れについて】
洗浄は、食器用洗剤とスポンジをお使い下さい。洗浄後、水分をしっかり拭きとり乾燥させて下さい。
汚れのつきそうなものは極力小皿に載せてお使いいただくことをおすすめします。
岩本清商店 (いわもときよししょうてん)
1913年(大正2年)創業の金沢桐工芸の老舗です。
桐火鉢・桐工芸品の製造・販売をされています。
金沢桐工芸は、昭和初期まで多くの家庭で使われていた桐火鉢から
発祥しました。桐材は非常に軽く持ち運びしやすい、熱を外へ逃さず
本体は熱くならない、発火点が高く燃えにくいなどの理由で、火鉢として
最適な材料だったのです。
1950年代までは、火鉢は暖房器具として必需品だったため、多くの
業者がいましたが、1960年代になると電気や石油のストーブが出始め、
火鉢は今では、ほぼ趣味品となってしまいました。
桐火鉢の業者は一気に激減し、今では製造元は岩本清商店をはじめ、
金沢に3軒のみです。
▶ 岩本清商店 取扱い商品一覧
「干菓子盆 (無地 / 蒔絵)」におすすめの商品

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