第二十候「蚯蚓出 (みみずいずる)」 5/10~5/14頃
七十二候が立夏の次候に変わり、冬眠していたミミズが地上に現れ始める頃となりました。
ミミズには目がありませんが、光を感知し、暗がりに進む性質をもっています。
そのため、「目見えず」が転じて「みみず」になったといわれています。
ミミズが掘ったトンネルは、植物の成長に大切な空気や水の通り道となります。
そして、落ち葉などの有機物を食べて、土の中に窒素やリンを含む栄養豊富のフンをしますが、これは、畑に肥料を撒くのと同じ意味を持ちます。
ミミズによって落ち葉や死がいなどが分解され、栄養豊富な土が出来上がるのです。
「自然の鍬 (くわ)」とも呼ばれるミミズは、土を耕してくれる田畑の隠れた味方。
アリストテレスは、ミミズを「大地の腸」と言い表しました。
ちなみに英名は、「earth worm = 地球の虫」です。
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