第十八候「牡丹華 (ぼたんはなさく)」 4/30~5/4頃
七十二候が穀雨の末候に変わり、牡丹の花が咲き始める頃となりました。
牡丹は、晩春から初夏にかけて直径10~20cmの豊麗な花をつけ、色も紅・淡紅・白・紫など様々です。
初めは薬草として中国から伝わった牡丹ですが、平安時代には宮廷や寺院で観賞用として栽培され、今では俳句のテーマ、絵画や着物のモチーフとしてもよく登場します。
牡丹は甘く上品な香りと、その格調高い姿から、中国では国の代表花にもなっており、「富貴草」「百花王」「花王」「花神」など、褒め称える別名がたくさんあります。
この世のものとは思えないほどの美しさと香りを意味する「天香国色」もまた、牡丹の異名となっています。
牡丹の花は、20日ほど楽しめることから「二十日草 (はつかぐさ)」の別名も。
ちなみに、牡丹の花言葉は、その名にふさわしく「王者の風格」。
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