第二十四候「麦秋至 (むぎのときいたる)」 5/31~6/4頃
七十二候が小満の末候に変わり、初冬に蒔かれた麦が小麦色に熟す頃になりました。
刈り取りを待つ麦畑は、一面黄金色に輝き、新緑がまぶしいこの頃にコントラストが際立ちます。
収穫期を迎えたこの時期を「麦の秋・麦秋 (ばくしゅう)」といい、旧暦4月の異名にもなっています。
麦がたわわに実り、麦にとっての収穫の「秋」であることから名付けられました。
雨が少なく乾燥した季節ですが、まもなく梅雨が始まります。
そんな麦秋の候には、「麦」に因んだ言葉がたくさんあります。
この頃に麦の穂を揺らしながら吹き渡るさわやかな風は「麦嵐」「麦風」「麦の秋風」、また、そよぐ穂を「麦の波」、降る雨を「麦雨 (ばくう)」といいます。
麦の種蒔きや刈入れにぴったりな日は「麦日和」。
そろそろ麦わら帽子も大活躍と、まさに ”麦尽くし” の季節です。
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