第三十九候「蒙霧升降 (ふかききりまとう)」 8/17~8/22頃
七十二候が立秋の末候に変わり、深い霧が立ち込める頃となりました。
「蒙霧」とは、もうもうと立ちこめる濃い霧のことをいいます。
この時期の早朝、特に前日に雨が降り、空気が湿り気を含んでいる時には、山や水辺に白く深い霧が立ち込め、幻想的な風景が見られることがあります。
残暑の厳しさは相変わらずですが、朝夕はひんやりとした空気が心地よく感じられる季節です。
霧は、地面に近い空気が冷やされ、水蒸気が凝結することで非常に細かな水滴となり、空気中に浮かんでいる状態をいいます。
また、霧は発生する場所によって「盆地霧」「都市霧」「海霧」「山霧」「谷霧」「川霧」といろいろあり、そのでき方によっても「放射霧」「移流霧」「蒸気霧」「前線霧」「上昇霧」などに分けられます。
ちなみに霧と雲は現象としては同じですが、大気中に浮かんでいるものが「雲」、地面に接しているものを「霧」と呼びます。
麓から眺める山にかかった雲も、実際に雲がかかっている部分にいる登山者にとっては、霧 (山霧) なのです。
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