第六十五候「麋角解 (さわしかのつのおつる)」 12/26~12/30頃
七十二候が冬至の次候に変わり、オス鹿の角が落ちる頃となりました。
メスの鹿は角が生えませんが、オスの鹿は一年に一度、角が根元から自然にポロっと取れて、春にはまた新しい角が生え始めます。
「麋」とは、「なれしか」というトナカイの一種の大鹿、またはヘラジカのことだとされています。
生え始めの角には、毛が生えていて柔らかく、中には血管も通っているのですが、秋頃になると角の内部がだんだんと骨のように硬く変化するそうです。
こうして、まるで木の枝みたいな立派な角に変わっていきます。
ちなみに、オスのニホンジカは、5歳までは角を見ればある程度年齢が分かるといいます。
生まれた年はまだ角は生えませんが、2歳になると小さな角が1本生え、3歳で枝分かれします。
そして、4歳になると3又に、最終的には4又の状態で成熟した大人となります。
毎年生え変わるたびに形が変わっていくなんて不思議ですね。
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